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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/ログ 15スレ目ログ ____ ________________ 15-18 Mattari(14-367) 一本の白き道 11 見知らぬ記憶2 15-52 GM051(15-051) 突撃!!○○のバレンタイン 15-81 14-070 小ネタ 何度目かのバレンタイン 15-92 ソーサ(14-457) 勘違いのバレンタイン 15-111 琴子(4-448) 小ネタ とある決戦前 15-121 ソーサ(14-457) 上琴の戦い 7 上琴VS通行止め 15-127 コタケン(7-047) Ⅱ 1話舞台裏 15-146 ソーサ(14-457) 上琴の戦い 8 上琴VS木山 15-154 琴子(4-448) 小ネタ 上条さんが大学受験に挑みます☆ 15-161 蒼(4-816) Presented to you 1 ―promise― 15-173 Mattari(14-367) 一本の白き道 12 見知らぬ記憶3 15-183 ソーサ(14-457) 上琴の戦い 9 上琴VS寮監 15-189 夢旅人(15-189) とある魔術の夢旅人 1 15-194 Mattari(14-367) 美琴の弱点 15-203 すかびおじ(15-201) 小ネタ 行きはよいよい帰りは…… 15-207 夢旅人(15-189) とある魔術の夢旅人 2 15-223 夢旅人(15-189) 起きないあいつ 1 15-233 月見里(12-676) 小ネタ ○○○疑惑 15-239 夢旅人(15-189) 起きないあいつ 2 15-252 Mattari(14-367) 一本の白き道 13 見知らぬ記憶3 15-258 Mattari(14-367) 一本の白き道 13 見知らぬ記憶3 15-275 ぬこぬこ教信者(15-275) 小ネタ たいとるがないんだよ 15-277 GM051(15-051) 突撃!?◯◯の2月16日 15-285 Mattari(14-367) ひな祭り 15-297 15-296 小ネタ チョコレートのお返しは 15-300 ソーサ(14-457) とある部屋のひな祭り 15-306 GM051(15-051) 貴方の為に 15-313 まずみ(15-312) 恋する美琴の恋愛事情 1 風邪ひき美琴のお見舞い事情 15-322 ツキサカ(15-321) 切れた糸を繋いで 1 前編 15-334 夢旅人(15-189) 起きないあいつ 3 15-340 eL(12-219) 陽溜まりで2人 15-354 15-296 小ネタ ホワイトデーの不幸さん 15-364 夢旅人(15-189) Sortie time 15-375 Mattari(14-367) 一本の白き道 14 見知らぬ記憶3 15-381 Mattari(14-367) 一本の白き道 14 見知らぬ記憶3 15-400 まずみ(15-312) 恋する美琴の恋愛事情 2 夢見る美琴のキス事情 15-413 まずみ(15-312) 恋する美琴の恋愛事情 3 目撃美琴の嫉妬事情 15-426 GM051(15-051) もし年齢が逆転してたら? お試し版 15-439 夢旅人(15-189) 起きないあいつ 4 15-445 Mattari(14-367) 一本の白き道 15 とある右手の番外編(パラレルワールドストーリー) 15-457 Mattari(14-367) 一本の白き道 16 とある右手の番外編(パラレルワールドストーリー) 15-465 かぺら(5-906) 小ネタ 再会 15-470 9-452 とあるカップルのホワイトデー 15-484 まずみ(15-312) 恋する美琴の恋愛事情 4 修羅場美琴の告白事情 15-494 Mattari(14-367) 一本の白き道 17 とある右手の番外編(パラレルワールドストーリー) 15-506 Cンヤ(15-505) とある少年少女の衝撃発言(サドンインパクト) 15-515 ぐちゅ玉(1-337) もふもふこう 15-533 つばさ(4-151) 素敵な恋のかなえかた 7 愛妻弁当はまだ早い 15-549 15-547 三月って地味に寒いですわよね? ね? 15-557 夢旅人(15-189) 起きないあいつ 5 15-563 ソーサ(14-457) 小ネタ いちゃいちゃしようぜ!~ホワイトデー~ 15-571 夢旅人(15-189) とある幼馴染の星間旅行 1 前編 15-577 蒼(4-816) Presented to you 2 ―promise― 15-587 15-296 小ネタ 風紀委員は見た! 説教ウニ男にお持ち帰りされる学園都市第3位!! その脅威のもふもふテクニックとは!!! 15-593 ソーサ(14-457) 上琴の戦い 10 上琴VS建宮 15-596 つばさ(4-151) 素敵な恋のかなえかた 8 愛妻弁当はまだ早い 15-616 Mattari(14-367) 一本の白き道 18 見知らぬ記憶3 15-626 夢旅人(15-189) とある幼馴染の星間旅行 2 中編 15-633 ソーサ(14-457) 上琴の戦い 11 上琴VS御坂妹 15-636 Mattari(14-367) 一本の白き道 19 とある右手の番外編(パラレルワールドストーリー)2 15-645 夢旅人(15-189) とある幼馴染の星間旅行 3 後編 15-651 Mattari(14-367) 一本の白き道 20 とある右手の番外編(パラレルワールドストーリー)2 15-695 まずみ(15-312) 恋する美琴の恋愛事情 5 戸惑う美琴の放課後事情 15-706 つばさ(4-151) 素敵な恋のかなえかた 9 愛妻弁当はまだ早い 15-718 夢旅人(15-189) 起きないあいつ 6 15-732 まよらー(15-731) とある一行の温泉旅行 1 15-740 ソーサ(14-457) 上琴の戦い 12 上琴VS土御門&青ピ 2回戦 15-745 夢旅人(15-189) 起きないあいつ 7 番外編「本日のスープ」 15-750 琴子(4-448) 小ネタ 薄着な彼女に上着を掛けてあげましょう☆ 15-760 夢旅人(15-189) 起きないあいつ 8 番外編「それさえもおそらくは平穏な日々」 15-770 まずみ(15-312) 恋する美琴の恋愛事情 6 恋する美琴の最終決戦 15-776 15-296 小ネタ 人 15-781 ソーサ(14-457) 笑顔を求めて 15-794 Mattari(14-367) 一本の白き道 21 とある右手の番外編(パラレルワールドストーリー)3 15-805 15-804 小ネタ PSPとある魔術の禁書目録にて 15-808 15-296 小ネタ がんばろう日本 15-816 15-815 結論はまた来週 15-840 15-296 とある家族の日常 1 15-846 まずみ(15-312) 恋する美琴の恋愛事情 7 恋する二人の恋愛事情 15-859 15-858 狙われたカップル 1 15-877 15-876 一端覧祭大騒動 1 15-883 15-876 一端覧祭大騒動 2 15-903 マンボ(15-902) 美琴がヤキモチやくシーンなどなど最終的にはいちゃいちゃして行きます 1 15-909 夢旅人(15-189) Time enough for Love~愛に時間を 1 序章 Propose encore une fois 15-934 Mattari(14-367) 一本の白き道 22 とある右手の番外編(パラレルワールドストーリー)3* 15-947 15-858 狙われたカップル 2 15-960 GM051(15-051) 小ネタ ちょうどいい甘さで? 15-966 15-876 どこまでが嘘? 15-971 夢旅人(15-189) Time enough for Love~愛に時間を 2 第1章 幻想殺し ▲ Back
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【種別】 企業 【初出】 創約四巻 【元ネタ】 Wikipedia - Apple 【初出】 アメリカ合衆国に本拠地を置く大手IT企業。R&Cオカルティクスから見ればライバルに当たる。 ミリフォンなどの製品を販売している。
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【種別】 兵器 【元ネタ】 垂直離着陸機。 Wikipedia-垂直離着陸機 【初出】 二十二巻 【解説】 ヘリコプターのように垂直に上昇し、空中で静止できるタイプの飛行機の事。 空に浮かぶベツレヘムの星へ向かうために、 御坂美琴とミサカ10777号がロシア軍から強奪した。
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【種別】 オブジェクト 【初出】 五巻(死の祭典) 【元ネタ】 Wikipedia-ラートリー 【解説】 『信心組織』軍所属の第二世代オブジェクト。 アディスシュミーは『資本企業』が付けた敵性ネームであり、 『信心組織』側における正式名称はラートリー(夜の女神の名前を取ったもの)。 テクノピックにて、同じ『信心組織』であるアスレティカのターゲットにされる。
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【種別】 人名 【初出】 とある科学の超電磁砲第十七話 名前はとある科学の超電磁砲アニメ第2話から 【CV】 戸松 遥 【概要】 常盤台中学の生徒。一年生。 水泳部員。派閥には加入していない。 白井黒子、泡浮万彬のクラスメイトであり、 『超電磁砲』の連載初期から登場している準レギュラーキャラクターの一人。 【人物】 タレ目の顔立ちと、ウェーブのかかった栗色(茶色)の髪が特徴。 身長161cm、体重46kg、スリーサイズは80・57・78であり、 中学一年生ながら美琴よりスタイルがいい。 水泳部には泡浮と共に所属しており、 『超電磁砲』での初登場時も学校指定水着に制服のブラウスを羽織った姿であった。 住まいは学舎の園の中にある、常盤台中学内部学生寮。 本人の曰く、学舎の園の外へ出る機会はさほど多くないようである(*1)。 【能力・スキル】 所持する能力は強能力(レベル3)の『水流操作(ハイドロハンド)』系。 同時に操れる水塊は最大4つ、最大容積300L、射程距離18m。 いったん制御下に置けば、目視できなくても操作できる。 川にかかっている木製の橋を下から水を噴出させて大穴をあけるなど、純粋な威力も高い。 プールに残っている僅かな水を集め、腰ぐらいまで巻き上げた水の渦で、汚れを取り除いてみせたことも。 常盤台の生徒として、能力以外に多少の武術(護身術)の心得もあるようだ。 【作中での行動】 入学間もない頃、不慣れな街中で不良男子に絡まれていたところを、 通りがかりの御坂美琴に助けられたことがあり、美琴に対して憧れの感情を抱いていた。 後に常盤台中学に転入してきた婚后光子と友人になってからは、彼女と泡浮の3人で行動する事が多いが、 美琴や白井のほか、彼女たちを通じ知り合った初春飾利、佐天涙子とも友人として接している。 『超電磁砲』における大覇星祭編では、婚后からの依頼で泡浮と共に「御坂美琴の妹」の行方を探す。 日頃はケンカどころか怒ったことすらないほど温厚な性格の湾内だったが、 婚后が馬場により暴行・侮辱の上で負傷させられたのを目撃した際には、 泡浮とともに怒りの感情を露わにし、後述の『水流操作』能力を用いての馬場との戦闘に突入。 最終的には能力によらず、平手打ちで馬場を撃破した。 大覇星祭編終了後の時点では、婚后、泡浮とともに、 「御坂美琴の妹」の存在を記憶していると思われる数少ない人物の一人でもある。 『禁書目録』における直接の登場は、新約16巻が初めてとなった。 大熱波解決のため、常盤台中学の生徒有志による「水晶の塔」攻略メンバーに選ばれる。 なお、この登場シーンでは「ウェーブがかった茶色い髪のお嬢様」とあるだけで氏名は伏せられていたが、 海パン一丁の男子高校生(上条)に話しかけられたことで驚いて、 「泡浮さあん!!」と助けを求めていることから湾内であるとわかる。 (口絵カラーでも水着姿の上条の出現で恥ずかしがっている湾内が描かれている)
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『ナンタヴェア』ごとユミルの片腕による投擲によってイロの攻勢を回避したカッレラは、一本残ったユミルの腕を巧みに使い着地の衝撃を和らげ、無事無人島へ着陸を果たした。 その無人島は島にしては奇妙な形状をしていた。例えるならドーナツのような。中央部は湖となっており、その周囲をぐるっと円状に大地が囲む島。 海から顔を出している地面からは大小様々な木々が生えている。普通なら見る者に自然の味わい深い情緒を抱かせる風景だろうが、今のカッレラには大自然が生み出した景色に気を払う余裕は一片たりとも存在しない。 「ハァ…ハァ…」 『ナンタヴェア』を中央部の湖に停めたカッレラは荒い息を整える為に何度も深呼吸を繰り返す。 度重なる戦闘で消費した魔力、つまり魔力の元となる生命力の残存量を感覚で以て測るカッレラは、自身がまだ戦闘の続行は可能と判断する。 (『カレワラ』の魔術は強大だけど、その分魔力の消費量は大きい。『ナンタヴェア』のコアに充填されている魔力にはまだ若干の余裕はあるけど…うかうかしてられない) はっきり言って、イロとの戦闘をこのまま継続してカッレラに良い事など何一つ無い。ここは太平洋に浮かぶ孤島。移動の為には『ナンタヴェア』がどうしても必要となる。 『ナンタヴェア』は単独で動かす事もできるが、代償として魔力消費量増加が付き纏う。コアには若干の余裕があるとは言え、いずれはカッレラ自身の魔力で動かさなくてはならなくなる。 『多からなる一』が差し向ける追っ手はイロだけに収まらない筈である。時間が経てば経つ程カッレラにとっては不利となるのだ。 不幸中の幸いとでも言うべきか、今のところ自分達の激しい戦闘が他の魔術組織や魔術とは関係無い組織に勘付かれた気配は無いのが救いだ。 (でも、ちょっと安心したかな。魔道書の、しかも原典だから精神汚染がヤバいかなと身構えていたんだけど、言う程でも無かったな) その一方で、『多からなる一』から脱走して今までの短時間の中でカッレラは確かな安心材料を確保していた。それは魔道書原典『カレワラ』を読む際の精神汚染。 魔道書を読む際には必ず魔道書の『毒』が懸念事項として付き纏う。優れた魔術師であっても『毒』の汚染から完全防御する事は困難で、中には読んだだけで発狂した魔術師も数知れず存在する。 しかも、原典ともなればその汚染レベルは凄まじい。しかし、魔道書原典『カレワラ』を読んだカッレラに行動不能レベルの症状は起きていない。 相性が良かったのか、カッレラ自身の才覚とでも言うべきか。確かに『毒』の汚染はあったが、それでもカッレラはこうして『カレワラ』の魔術を自由自在とまでは行かずとも実戦レベルまで発揮させる事ができている。 「ようやくお出ましね。随分のんびりした歩調だ事」 不安と安心がないまぜになった心境を抱くカッレラは、マグマや炎柱が所々から噴出している海からゆったりとした歩調で歩いて来る老人に目を向ける。 水魔術を使って海上を歩いている老人イロ=コイの傍に乗船していた『ナンタヴェア』は存在しない。先程の戦闘で使い物にならなくなったのか、あるいは何か目的があって戦闘領域から離脱させているのかは本人のみぞ知る。 背後に光源たる炎を噴出させているせいでカッレラの瞳からはイロの顔や姿は影となっており、イロの表情や傷の程度を中々判別できない。 とにもかくにも、この追っ手を何とかしない限り先に進めない。そう考え、傍に控える『カレワラ』に意思を伝えようとしたカッレラは視線をイロから外す事ができなくなった。 「な、何よ…その姿は…!!」 目が釘付けになる。イロの身体に発生した異常をつぶさに観察したくなる。カッレラが目にしたもの。それなりに長い付き合いとなっているカッレラ自身、今までたったの一度も見た覚えの無いイロ=コイの変貌した姿。 両の瞳はいずれも黒目が縦長に伸び、衣服が肘の先から消失している右腕は黒い鱗のような輝きを放つ。それは、まるで蛇が目の前の老人に乗り移ったかのような光景だった。 ~とある魔術の日常風景 異説「イ・プルーリバス・ウナム」Ⅱ~ 「『何』と言われてもな。目の前の光景が現実。そうとしか言えんな」 「気色悪いわね。それがあんたの隠し玉?」 「さぁの。どう判断してくれてもよい。穿った見方をするのも、侮った見方をするのもおぬしの自由よ」 異様な蛇の視線に身が竦む感覚を覚えるカッレラ。隠していた魔術であろうイロが扱う未知の魔術に心当たりは無い。少なくとも蛇神ンデンゲイとは別物の伝承なり伝説なりを利用した魔術だろう。 マイナーな魔術がメジャーな魔術に勝る点として、全体的にその情報量の少なさが挙げられるだろう。十字教や北欧神話などのメジャーな魔術は規模が大きい分それだけ知られている。 勿論規模が大きいという事は細分化されているという事でもある。『○○神話に影響を受けた○○教魔術』のように異能のセッティングを自由に組み立てられる自由度の広大さもあるので、情報戦において一概にマイナー勢力が有利というわけでは無い。 とはいえ、強力無比を目指す場合メジャーな魔術に用いられる伝承は必然数が絞られてくる。専門分野と被っていれば、戦う相手の魔術への割り込みすら実現させる事も可能だろう。 しかし、それがマイナーな魔術となると対戦相手にとっては未知の魔術となる可能性が高い。当然対抗策としては相性などを無視した力押しになる傾向は確かに存在する。 『多からなる一』に所属する魔術師の多くは、このマイナー性―言い換えれば“希少性”―を重視する。もっとも、マイナー故にメジャーな魔術の力押しに負けてしまう事も大いに有り得るわけだが。 「ふ~ん。まぁ、あんたがどんな魔術を使おうが、私がやるべき事は一つ。あんたをブチのめして、十字教に宣戦布告する!」 「…どうしても十字教への襲撃を思い留まる事はできんか?」 「できないわね。そもそもあんた、今の『多からなる一』の現状を見て何とも思わないの?自分達が掲げる宗教や伝承を十字教のような『多数派』に軽んじられたくないと吠える癖に、一向に連中の思い描く理想像に対して大したアクションを取らない腑抜けた構造に!」 「腑抜けたとは心外じゃの。土地固有の伝統や風習を守る手段は、何も戦いによる戦果だけではあるまい。粘り強く、また辛抱強く働き掛けた結果根付く風習が存続した事例は幾らでもある。 特にわしを含めた『多からなる一』で活動する穏健的な結社員を見れば理解できるじゃろ?彼等は殊更戦闘に重きを置いてなどおらん」 「それが腑抜けてるって言ってんのよ馬鹿老害!!ホント老害よねあんた!年老いたあんたみたいな人間が組織にいたら、いずれ組織は立ち行かなくなる! あんたみたいな人間が『多からなる一』にいるから、知らず知らずの内に皆に臆病風が吹いてるのよ!!弱者というカテゴリーへ無意識の内に自分を置いちゃってるのよ!!」 イロの反論はカッレラの怒りの炎に油を注ぐだけだ。『多数派』の代表格たる十字教に敵対意思を示す事で弱者という立ち位置に甘んじる現状を変え、少数派宗教・民族としての誇りを取り戻す。 その為に敢えて『多からなる一』内部に抗争を引き起こさせ、自ら十字教へ戦いを挑み、その姿勢で以て皆の意識を変える。弱者から抜け出す。強者に牙を向く誇り高き勇者となる。それがカッレラの望みなのだから。 (…まっことこやつは。まるで昔の自分を見ているようじゃ。無知でいる事に恐れなど抱かず、未知な事に畏れず立ち向かっていったかつてのわしのような勇ましさよ。その在り方を今のわしは浅はかと断ずるも、この羨むべき心は抑える事はできんの) 対して、カッレラの非難を正面から受け止めるイロは少女の勇ましき言動にどうしても羨ましさを抱かずにはいられない。 確かに、カッレラの指摘する通り自分は年老いた。勇敢だった若き頃の勢いは歳を経る毎に鳴りを潜め、慎重に事を運ぶようになった。臆病者になった。否。“臆病を重視するようになった”。 何せ、若い頃の自分は一度怒髪天を衝けば周囲の制止を振り切ってとことん“やる”性質の人間だった。当時は無茶ばかりしていた。それが原因で魔術業界に引っ掛かった。 別段当時の自分の行動を否定するわけでは無い。現に、こうして一世紀以上の生を謳歌しているのもひとえに魔術あってこそだからだ。 「何でニヤニヤしてるのよ?その風貌のせいで、余計に気持ち悪いったらない。まさかとは思うけど、老いぼれの癖に私を見て発情でもしてるの?さっきまで色んな巨人を出してたもんね。 土から構成するからどうしても裸のような格好になっちゃうし。はっ、蛇の発情って目にした事無いけどきっとあんた程に気色悪くは無いんでしょうね?」 「失礼な。こう見えてもわしは一度結婚しておる。生涯で唯一人心の底から恋し、愛し尽くした人は我が伴侶のみ。そう決めておる」 「えっ?結婚?……………嘘よね?」 「嘘なものか!現実逃避するでない!」 「…マジ?」 「マジマジ」 「うっそ……!!あんたみたいなやつを旦那に持った奥さんに女として心の底から同情するわ。さぞかし、心の広~い深~い奥さんだったんでしょうね。…あっ、奥さんじゃなくて旦那さんの可能性もあるか。どっちにしろ苦労が偲ばれるわね」 (あぁ。広かったとも。深かったとも。短い年数じゃったが、我が伴侶程素晴らしい人に会った事は昔も今も無い。あやつとの間に子供が生まれておれば、もしかしたらカッレラのような芯の通った子供だったかもしれんのう) 心底呆けたというか驚愕の余りについ日常会話―普段からしてイロに対するカッレラの言動は常に反抗的である―をしてしまったというか。それだけカッレラにとってイロが結婚しているという事実は衝撃的だったのだ。 自分が伴侶の立場だったら絶対にこんな男願い下げだ。巨人の足で蹴っ飛ばしてでもお引取り願うだろう。 儷の片割れである者からすれば失礼極まる発言をかますカッレラに、イロはニヤけ顔を引き締めながらも目を細めながら懐かしい過去を回想する。 あんなに幸せな日々を過ごす事ができたのは愛しき人のおかげ。その一言に尽きる。病弱だった伴侶とは既に死別しており、儷の間に子供もできなかった。 しかし、かの人は何一つ悲観的な言葉を吐かず最期の最後までイロを思っての言葉を語り掛けてくれた。愛する伴侶の為にできた事は正直少ない。 魔術師となってからも以前と変わらず自由奔放で猪突猛進だったかつての自分は伴侶から与えられてばかりだった。 故に、生涯で唯一人自分と愛し愛される関係を作り上げる事ができたかけがえのないかの人の想いに恥じぬ生き方をしようとイロは心に決めている。 「カッレラよ。おぬしは優しいのう」 「そりゃねぇ。同情せざるを得ないっていうか…」 「そっちの話じゃ無いわい。わしに対して優しいと言っておるんじゃよ」 イロの投げ掛ける褒め言葉に手を腰に当ててふんぞり返っているカッレラの返答を訂正する老人は、縦に伸びる黒目をカッと見開く。 僅かに笑みさえ零すその言いようの無い気色悪さにカッレラは、皮膚が黒い鱗と化している右手で自分を指差してくるイロの言葉の意味する所を図りかねるのも含めて表情筋を引き攣らせる。 「はっ?誰があんたに優しくしてんのよ。さっきも言ったでしょ?私はあんたをブチのめすって」 「何故そこで『ブチのめす』となるんじゃ?どうして『殺す』とならんのじゃ?」 「ッ…」 イロが続ける言葉に喉の奥から出そうとした言葉が詰まる。 「…優しいのうカッレラよ。その敬老精神は他の若人にも見習わせたいくらいじゃ」 「勘違いしないで。私は私の目的を邪魔する奴相手に手を抜いたりなんかしない。どうしっても退かないなら殺してでも突き進む。馬鹿老害。あんただって例外じゃ無い」 「その割には攻勢が手緩いのう。例えば、先程ウートガルザ・ロキからシェートロールへ繋げたコンボじゃが何故幻に苦しむわしに対して『水中へ引き摺り込む』などという手緩い攻撃方法を選んだんじゃ? おぬしなら、『カレワラ』を持つおぬしならもっと強大な直接的攻撃手段を持つ巨人の力を使えた筈。そうじゃ、そっちの方がはるかに効率的で凄まじく効果も高かったであろうに」 イロはシェートロールという巨人をコンボの最後に持って来たカッレラの内心に疑問を抱いていた。本当にカッレラがイロを殺すつもりなら、あの場面でシェートロールの力を行使するのは詰めが甘い。 幾ら強大な再生能力を持つとはいえ、時間という猶予を与えればそれだけイロに対抗手段を行使させる隙を与える。 あの場面で最善かつ最も効果的だったのは、『これで終わりにさせる』という気概に相応しい強大な攻撃能力を有する巨人の発現だった。 カッレラだって理解していた筈。なら、どうしてカッレラはその手段を選択しなかったのか。 「心を偽るなカッレラ。おぬしが追っ手であるわしを最初に見た時、どんな態度を取った?どのような表情を浮かべていた?わしはちゃんと覚えておるぞ。 おぬしは呆然としておった。『どうしてアンタが追っ手として来るの?』という驚愕に揺れていた表情をわしは記憶しておる」 「……」 「おぬしは『多数派』による『少数派』へのイジメが大嫌いじゃからの。それは、言い換えれば力ある強き者が力を持たぬ弱き者への弾圧を許せない事と同じじゃ。 おぬしにとっては、わしのような臆病者が追っ手として来るよりおぬしのような勇ましき者が追っ手だった方が“楽”であったであろう? それか、わしが数に含まれていたとして『多数に上る追っ手』であった方が『少数派』として孤軍奮闘できる環境を得る事ができて万々歳じゃったろう? そうすれば、『少数派』の誇りを取り戻す事を大義名分として掲げるおぬしは結社に混乱を引き起こした罪に揺れる心に踏ん切りを着けて目的遂行に邁進する事が叶う」 「……つまり、あんたはこう言いたいわけ?『臆病者の馬鹿老害が仲間も連れず単身で追うのは、私の目的遂行を邪魔する人材として最適だった』と」 「それこそ、こうとしか言えんな。『目の前の光景が現実』。穿った見方をするのも、侮った見方をするのもおぬしの自由じゃが、『カレワラ』を使用した魔術攻勢を仕掛けたおぬしの判断材料は『臆病者のわしが生き残っておる』という動かぬ現実じゃぞ? おぬしが手を抜いたからこそ、わしは外部の者達を救助し避難させる時間稼ぎも果たせた。そうで無ければ、核級の破壊力を持つと謳われる『カレワラ』からあの者達を逃がす事ができたかどうかは正直怪しいの」 答えは至って単純。つまるところ、カッレラは弱いものイジメが大嫌いなのだ。それは『多数派』による『少数派』への弾圧に繋がる要素だ。 そもそも巨大宗教に数えられる『多数派』は自分達以外の宗派を『魔なる者』として排除している。その影響は『少数派』であればある程大きくなる。 カッレラは今までの人生の中で弾圧の影響を色濃く受ける場面・光景を何度も見て来た。見て、感じて、『許せない』と思うようになった。 自身が『多からなる一』に所属するのも、この『許せない』という気持ちが大きい。だから、自分は『多数派』のような人間にだけは絶対ならないと固く心に誓っている。 そんなカッレラは、『カレワラ』を奪取した自分へ『多からなる一』から差し向けられる追っ手として、『多人数に上る魔術師』もしくは『結社きっての精鋭戦闘魔術師』のどちらかだと想定していた。 客観的に考えてカッレラの想定はおよそ妥当と言える。そしてカッレラはそういう展開を待ち望んでいた。 負い目はある。罪の意識を抱いていないわけではない。でも、想定通りの追っ手を打ち破る事で自分の覚悟を改めて結社へ示す事ができる。本気度を見せ付ける事ができる。 追っ手を打ち破った末に自身が十字教に宣戦布告すれば、もしかすれば結社の中からカッレラの意思に同調する動きが発生する可能性だってある。 だって、皆も心の何処かで感じていた筈だから。考えていた筈だから。『多数派』に『少数派』が牙を剥く…そんな理想的な武勇伝を。 「………ハァ。どうしてあんたなのよ。あんたじゃ無ければ、私は僅かの迷いも振り切って戦えたのに。『多からなる一』は、どうしてあんた一人を追っ手として私に差し向けたわけ?もしかして、『ナンタヴェア』を逃走手段に利用された責任とかで無理矢理…」 「わしが望んだ事よ。皆にお願いしての。皆緊急時で焦っておったというのに、わしの頼みをちゃんと聞き入れてくれたわい」 「……そぅ」 それなのに。事もあろうに追っ手として立ち塞がったのがイロ。よりにもよってイロ=コイ。臆病者として有名で、カッレラ自身イロが戦う姿など一度とすら拝んだ事は無く、結社内部で発生するいざこざの仲介役としてよく駆り出される年老いた人間。 他のメンバーと同じようにカッレラにも『ナンダヴェア』の使用方法などを手取り足取り教え、日々の健康管理にも気を使うお節介焼き。 つっけんどんな態度で終始してしまう自分に対して何時も困ったようなはにかんだ顔を浮かべるイロを、カッレラはなんだかんだで信頼していた。 イロの霊装のおかげで『多からなる一』の活動はグッとやりやすくなった事もある。個人主義な魔術師には珍しく全体の和や協調を唱える変わり者を遠巻きで眺めながら呆れつつもクスッと笑いを零してしまう、そういう関係にいつしかなっていた事も確かにある。 だから、今回の騒動でも追っ手として立ち塞がる魔術師の想定枠にイロは最初から存在しなかった。どうして?決まっている。 まるで戦闘を行わない理由を『マジックアイテムや霊装の作製にかけては超一流だが戦闘はからっきし駄目』とまで噂される程の結社きっての臆病者の癖に魔術師として命懸けで『少数派』を守る活動を継続しているイロを、『カレワラ』を持つ自分の手で殺す事など強大な力を持つ『多数派』が力の弱い『少数派』を弾圧した末に殺す様と同じではないか。 『それなのに』。イロは自らの意思でカッレラの前に立ち塞がった。カッレラを止める為に。反抗期の娘を叱りに来た親のようにいつものような飄々とした雰囲気で現れた。 「あんた強かったのね。どうしてそれだけ強くてそんなに臆病なわけ?」 「……とある人に教えて貰ったんじゃ。臆病で居続ける事の大切さを」 「…なにそれ。ハァア…まぁいいわ。あんたは臆病者だけど戦闘も超一流だった。それだけわかれば……十分よ!」 「ッ!」 呆れているのか感心しているのか、もしくは両方なのか様々な感情が混ざった表情を浮かべるカッレラは、目の前の臆病者を強者と遂に認める。 カッレラのような人間からすれば臆病なのに強者という性質は理解できない要素が多いが、『カレワラ』を持つ自身とここまで渡り合えるからには認めざるを得ない。本当なら……“認めたくなんてなかったのに”。 「―――!」 イロは初めて耳にする。カッレラの魔法名を。己の信念をラテン語で表し、これを宣言する事は自分の覚悟を見せ付ける事と同義であるという偉大なる名を。 一部の魔術師にとっては殺し名と同じ魔法名をイロ相手にカッレラが名乗ったという事は、つまりカッレラはイロを『殺す』と決意したのだ。 「イロ=コイ!!私はあんたを殺す!!私の成したい事を為す為に!!私の願いを叶える為に!!あんたは……未だに私を裏切り者じゃ無く仲間だって呼んでくれる優しいあんたは、だからこそどうしようも無く邪魔なのよ!!」 島中の土や海底から巨人の材料となる炭素や窒素を掻き集めるカッレラ。今度は腕だけでは無く身体全体を巨人化させる目的で。 土属性魔術を得意分野とするイロは、カッレラの悲壮な決意に顔を歪ませながらも彼女の材料集めを妨害するべくンデンゲイ魔術によって割り込みを仕掛けようとする。 「ッ!?」 「あんたは優し過ぎる。魔術師にとって自分の命綱である魔術を他人へ教える事がどれだけ自殺行為なのかをあんたは理解していなかった。 『ナンタヴェア』や『ブレ・カロウ』の使用方法から、あんたのンデンゲイ魔術に用いられる魔術式はおおよそ見当が付く。 今までの戦闘も逆算の為の補強材料となった。今の私はあんたの魔術妨害を弾く事だってわけ無い!!」 カッレラの宣言は、イロの操るンデンゲイ魔術の基幹となる魔術式を逆算した事を示している。先程イロがマグマや炎柱を噴出させる時に地脈を利用した際土属性魔術で以て地脈の位置を探っていた事が決め手となった。 今までの経験によりンデンゲイ魔術に関する情報を集めた今のカッレラは、イロの魔術を妨害する事など容易い。 「AAAAAAAAAAAAA!!!」 イロの妨害を振り切ったカッレラは、とうとうフィンランドの民族叙事詩に登場した、天を覆う樫の木を切り倒した巨人そのものとなった。 十数メートルもの巨体から吐き出される咆哮は、夜の空気を切り裂く程の衝撃波となって方々へ振り撒かれる。 (だが、これ程の巨体となれば『カレワラ』による即興複合術式を組み合わせる際に多大な魔力消費は避けられぬ!!今までの立て続けの戦闘によってカッレラも相当魔力を消費してお……ッ!?) 自身の魔術を逆算されてしまったイロは、それでもカッレラの魔力消費による疲労が相当なものである現状に確かな勝機を見出していた。 『ハワイキ』を脱出してからの度重なる戦闘に加えて、完全な巨人形態での『カレワラ』使用は下手をすれば魔術師の生命力が枯渇し自爆を引き起こしかねない行為である。 『カレワラ』の魔術はいずれも強大ながらも術者に精神汚染と魔力消費を強いる諸刃の剣である事を看破していたイロは、だがそこで信じられない現象を蛇の瞳に映した。 (『カレワラ』自身の魔力を基に地脈のエネルギーを引き出し、『樫切りの巨人』に即興複合術式をじゃと!?まさか、この短期間の内にわしの想像以上に『カレワラ』がカッレラに馴染んでしまっておるのか!!) それは、魔道書原典『カレワラ』が持つ著者本人の魔力を下地に地脈に流れる炎属性のエネルギーを引き出している光景だった。 しかも、今まではカッレラの詠唱が必要とされていたのに今回は詠唱不要と来た。おそらくは、『カレワラ』内部の複雑な魔法陣によって詠唱不要となっているに違いない。 原典の中には干渉を感知すると自動的にその実行犯に対し迎撃術式を発動させるタイプもあるが、『カレワラ』もそのタイプ。 そして、この迎撃術式は著者や地脈の魔力を利用し行われる性質である。つまり、『カレワラ』は“『樫切りの巨人』に対して即興複合術式を発動させる為に『カレワラ』自身の魔力を基に地脈のエネルギーを引き出し、不足気味なカッレラの魔力を補った”という事。 意識的にしろ無意識的にしろ、カッレラの意思に応える『カレワラ』はイロが想像する以上にカッレラを認めているのだ。 「GAAAAAAAAAAA!!!」 (これは…この灼熱の巨人は……北欧神話の巨人スルトか!!) 大地を焼き、海を沸騰させ、空気を焦がす灼熱の巨人がイロの前に降臨する。名はスルト。北欧神話にて世界を焼き尽くした巨人と謳われる炎の巨人。 核級の破壊力を振り撒くとされる『カレワラ』が絡むのなら、炎核の巨人とも呼称できるだろうか。 闇夜を煌々と照らす炎の光、体中から排出される灼熱の火、吸い込めばたちまち肺を焼くに違いない炎熱の息吹、近付く事さえままならぬ炎核の巨人スルト。 かの神話で語られる巨人スルト最大の特徴であり最大の武器と言えば、間違い無く“あの”伝説の剣だろう。 (カッレラは逃走時巨人化魔術に利用できる霊装は持ち出せなかった。ならば、スルトになったとしても利用できる霊装も持っていない。一説ではかの豊穣神フレイの剣を持っているとも聞いた事はあるが、どちらにしろ霊装が無ければ!!) スルトは太陽のように光り輝く剣を持っていると謳われ、その剣で以て世界中を焼き尽くしたとされている。 また、北欧神話における終末の日ラグナロクにて豊穣神フレイと戦い奪い取った、かの『レーヴァテイン』と同一視される事もある常勝の剣をも所持しているという説も存在する。 だが、どちらにしろ今のカッレラはそれらの伝承を利用せきる霊装は持っていない。スルト魔術を十全には発揮する事ができない状態…の筈だった。 「AAAAAAAAAAAAAA!!!」 「ッッ!!!」 イロは知らなかった。カッレラもまた知らなかった。『カレワラ』が通常の伝承とは別の知識として書の中に秘めていた。 スルトが持つ世界を焼き尽くすとされる炎の剣は、実は剣そのものに巨大な炎が宿っているのでは無く『スルト自身』の力によるものであると。 すなわち、世界を焼き尽くした炎の根源は剣では無くスルト。故に、剣として利用できる霊装が無くともその強力無比な灼熱の力は行使できるという解釈だ。 地脈から取り出した火属性の強大エネルギーを活用し炎核の巨人スルトを再現するカッレラは、自身の意識が振り切れてしまいかねない爆発的な力をギリギリの所で制御する。 周囲の木々を瞬く間に塵に変える程の莫大な熱量の塊を体正面に集中させたカッレラは真上へ跳び、眼下に見下ろす形となったイロ目掛けて解き放つ。 「GAAAAAAAAAAAAA!!!!!」 北欧神話にて世界を焼き尽くした太陽の如き閃光と爆炎の放射が径を絞った一本の流星となって発射され、大地を、海を、そしてイロを呑み込んだ。 数瞬遅れて発生した巨大な爆発は海を蒸発させ、海底の地形を変え、甚大な爆風発生によって広範囲に真空空間を生み出した。 直後に四方八方から莫大な強風が爆発の中心地に殺到する程の…まさに核兵器と同等の破壊力を世に顕現させるに至った。 …to be continued
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【種別】 魔術・霊装 【元ネタ】 古代ギリシャ語で風や息吹を意味する言葉。 ギリシャ哲学では空気と魂を同一とみなしており、 そこから転じて悪魔や聖霊などを含んだ万物の始まり・根源を意味するようになった。 Wikipedia-プネウマ なお「哲学者の卵」とは、錬金術師が賢者の石を作るのに用いた球状のフラスコのこと(詠唱中の「赤き石」は賢者の石の別名)。 これは世界を「卵」のようなものだと見なす思想に由来するもので、卵は錬金術における代表的なシンボルでもあった。 『薔薇十字』を自称するアンナならではの術式と言えよう。 【初出】 創約二巻 【解説】 アンナ=シュプレンゲルが所持する霊装、及びそれを用いた術式。 作中では「哲学者の卵」とも呼ばれ、術式起動時にも『抱卵』と詠唱している。 見た目は直径2メートル以上の鈍い銀色に輝く金属の球。 中心には巨大なハンドルが取り付けられており、回すと複雑な歯車が噛み合うように亀裂が生じ中が開く。 通常時は圧縮して複数の口がついた小フラスコの形態にしている。 開いた球体からは何らかの道具が取り出せ、開けるたびに中身は変わる。要は霊装のガチャ。 出てくる道具は一見ガラクタばかりだが、なんらかの「世界最古」であるという共通点を持つ。 前述の通り道具自体は何の変哲もない物なのだが、アンナという魔術の達人が扱うことで それら全てが魔術的な意味を見出された「世界最古の霊装」と化す。 初の飛び道具は石、初の生物兵器は死体、初の刃物は石か骨。 科学サイドの産物である人工衛星であっても、 アンナの手にかかれば「初の大気圏離脱」という記号を持った霊装と化す。 「歴史や伝統など世界中どこにでもあり、魔術のエッセンスは万物から自由に抽出できる」 と謳うアンナだからこその術式といえる。 神話における不死の存在は驕りにより己を律することが出来ずに自滅するが、 同じように不死であるアンナは自身のリズムを崩してステータスを下げることで自己を抑制する。 端的にいうと、ランダム道具縛りプレイをしてアンナが楽しく自分を弱体化させるための霊装である。 【使用した道具一覧】 木の枝 世界最古の鞭。ふるうだけで爆風のように物体を抉り取る。 美琴のA.A.A.を容易く破壊してみせた。 縄 古代エジプト発祥、世界最古の緊縛。 単なるボロボロの縄だが、アンナにかかれば落下する小惑星をも宙で縫い止められる。 食蜂に対して使われかけたが、運動音痴によって偶然回避。 目測が外れた縄は、食蜂の後ろの柱を雁字搦めに拘束してへし折った。 スプートニク1号 四つの金属棒が伸びた銀色の球体。大きさ58センチ、重さ84キロ。 世界最古の大気圏離脱。掌をかざされた物体は宇宙まで吹き飛ばされる。 曰く20世紀の激レアアイテム。 木炭 血や脂を混ぜた木炭。 世界最古の筆記用具。指先に掬い周囲の物体に文字を描くと、その全てが魔道書の『原典』に変貌する。 【詠唱】 「抱卵」 「プネウマなき外殻。哲学者の卵、透明なる棺、絵画や音楽の中にも潜みし人に寄り添う術式よ。 我は赤き石など求めず、歪みし結果をここに出せ。 ガラクタはガラクタなりに、わらわにすら先の見えぬ予想外を楽しませよ」
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小ネタ PSPとある魔術の禁書目録にて 上条、御坂編「アンタってどのキャラ使うの?やっぱり自分?」「いや、色んなキャラ使っているけど?」「ほほう?じゃああの変な格好した女侍や母性の塊女も使うと・・・」「え?何故そこに怒るのです?」「見せなさい!!」「おわ!ちょっと!!」「・・・・・アンタ」「は、はい!!」「アンタとちびっこシスターのパートナーレベルが5なのは100歩許すわ。あのにゃーにゃー言っている金髪の人ともパートナーレベル4。一方通行ともパートナーレベル4。なんとなくここまではわかるわ。でも・・・」「でも?」「何で妹達と打ち止めはパートナーレベル5なのに私とは3なのよ!!ていうか一回も私をパートナーに選んでないでしょ!?」「いや、これはその・・・・」「何?私の見間違い?3は5なの?私が数字の読み方から勉強し直さなきゃいけないのかしら?」「違う違う!理由はちゃんとあるんだ!」「ほう、納得する理由を求めるわ」「え~っと、あ~・・・・!!!!ほら、俺たちもうとっくにパートナーレベル5だろ?」「え//////」「そうだよ!俺はしょっちゅう御坂に追いかけ回されてお前の事を知り尽くしているわけだ!だからゲームの中のパートナーレベルに拘る必要なんてないんだよ!あは、あははは」「さ、最初からそう言えばいいのよ!怒り損だわ。ふん!!」(助かった。これ実はインデックスがやっているデータですなんて言えねえよ)「ところでさ、アンタはもちろん初回限定版買ったわよね?」「え・・・?」「だって、パートナーレベル5の私の限定フィギュア付きよ?」「・・・・金銭的な問題で中古屋で買いました」「ということは?」「フィギュアは・・・」「死ねぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」バリバリ「不幸だあぁぁぁぁ!!!」「何が不幸よ!自業自得じゃないの!!」御坂、白井編「ふふふ・・・うっへっへっへ」「お姉さま、どうなさいましたの?」「え?いや、今サバイバルモードをやってるだけよ」「そうです・・・んの!!んまぁ!またお姉さま、類人猿でプレイしてますの?それにパートナーがお姉さまなんて」「べ、別にいいじゃない!アイツいつもはあんなだけど使いやすいの!!」「ま、別にいいですけども・・・ところでお姉さま、『とある科学の超電磁砲』と連携できる事をご存知ですか?」「うん、もうそれも回収した」「何を言ってますの?フラゲするには早すぎますわよ?」「私の電気能力ナメんじゃないわよ?ほら、見なさい」「サバイバルモードの途中ですわ。これがどうしましたの?」「やってみたほうが早いかもね。ほら、これを続けてみて」「わかりました・・・」ピコピコビシバシ!打ち上げ!L,Rボタン同時押し。『美琴!!』『吹っ飛べぇ!!』ドカーン!!「なんですのこれ・・・」「えへ、ちょっといじって名前で呼ばれるようにしたんだ~」「・・・・・・・・・・・・・」「うふふ、私も当麻って呼んじゃおうかな~・・・うへへへへ」「これはもうダメですの・・・」
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アニメ・ラノベ・漫画部 ここは視聴覚室、主にアニメ・漫画・ラノベを楽しむ部屋です。 今期はとりあえずワーキングを観ておけばいいとおもうよ! ヒナ校生徒にオススメのアニメ とある科学の超電磁砲 ストーリーよし作画よし音楽よし佐天さんよしの4拍子そろったアニメ やる前は結構心配だったけどいざ始まってみたら禁書より面白かったのは内緒だ とある魔術の禁書目録 とりあえず上条さんがイケメン。あとはなんかビリビリしている人とかインなんとかさんとか。 かんなぎ ざんげちゃんは正義 ヒナ校生徒にオススメのラノベ とある魔術の禁書目録 最初のほうがわかりにくかったり説教が長かったりするけど 基本的には読みやすいし面白いので超おぬぬめ ヒロインはあんまでてこないけどな! 俺の妹(ry 妹萌えの人必読な一作。 ……と思ってたけど、途中からぐだってた気がしないでもない。 まぁリアたんがまな板系だったからいいや。 ヒナ校生徒にオススメの漫画 とあるかg( 以下ry ひだまりスケッチ 学長の嫁が登場する4コマ漫画です。 ゆのっちは俺の嫁なので、そこんとこはご注意ください。 のほほ~んとできる漫画だけどストーリー性にやや欠けるので、メリハリがはっきりしないと嫌!って人には合わないかも? スラムダンク 私が学生時代に流行ったバスケ漫画。 これのせいで、何人もの野球仲間がバスケに浮気したか・・・ ちなみに仙道のモデルは実在する人だそうですよ。 ハヤテのごとく ヒナWikiなのに、なぜこれが一番に挙がっていないのかは禁則事項。 主な登場人物としては、 →桂ヒナギク…超人気メインヒロイン。人気投票でも堂々一位。 →綾崎ハヤテ…一応主人公。某改造使いのワタル氏を彷彿させるスーパー人間。 →マリアさん…一部で人気のメイドさん。理事長は幼少時代がお好みのご様子。 →三千院ナギ…どっかのお金持ちお嬢様。それだけ。くぎゅうううううう。 →鷺ノ宮伊澄…和服電波少女。空気。 →生徒会三娘…ヒナ様のおまけ。2期EDでちょっぴり登場。 →西沢歩…ヒナ様を引き立てるための平民。 →アテネ…ギリシャの首都。ギリシアではなくギリシャです。オリンピック発祥の地としても知られる。 WORKING!! ヤングガンガンより出されている4コマ漫画。 アニメもいいけど、漫画は漫画で面白いのでお勧め。というか私は原作のほうが好きかなあ。 小鳥遊嗜好に共感できる人は学長と握手。
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【種別】 人名(通称) 【元ネタ】 北欧神話。 wikipedia― ミョルニル 【初出】 新約二巻 【解説】 ラジオゾンデ要塞の浮力を管理していた、『グレムリン』の異形の魔術師。 基本的な形状は直径55cm・高さ1m程度の、重たい石材で作られた飛翔する円筒。 また、形状は意思一つで自在に変更され、立方体や球の形を取ったり、 内部にボウガンや無数の火縄銃を形成して射撃を行う事も可能。 十字架の形状を取った際には、表面に大小無数の人間の唇を浮かび上がらせた。 その外見に反し、唇から発せられるのは華奢なソプラノボイス。 あまりにも人間からかけ離れた姿に、対峙した神裂火織も始めは魔術師本人であると気付かなかった。 その特異な形状は北欧神話の雷神トールの武器『雷神の槌』を解析し、自身の身体に徹底的な改造を加えた結果。 その技法は「現存する黒小人」を自称するマリアン=スリンゲナイヤーによって与えられた。 飛翔の能力や「円筒・球・立方体・十字架」の形状への変化は、 ミョルニルという『飛翔する鉄槌』に対応するが故であり、 ボウガンや火縄銃も『飛び道具』の性質を利用した物。 また、最大の武器はトールの伝承通り雷撃で、十字架形態から400m超の広域に高圧電流を放射する他、 一撃でラジオゾンデ要塞の3分の1を吹き飛ばす威力を誇る術式『ミョルニル』を持つ。 ヒトの形を捨て極限まで強化されたその能力は、聖人相手であっても立ち回ることが可能。 弱点はミョルニルの性質により「飛翔している事」、 すなわち飛行する相手に絶大な効果を持つ『撃墜術式』の対象になってしまう事。 霊装とも兵器とも取れる異様な外見を持って、敵対者に「人間である事」を意識させないようにすることで、 術の対象にされないよう仕向ける防御策を講じているが、一度気付かれてしまえば防ぐ手段はない。 伝承の中で雷神トールが扱う武器とされているが、トールは初期の伝承では天候や豊穣、地形を司る万能神とされている。 その属性を象徴するミョルニルもまた、様々な用途に応用できる利便性の高い器物、いわゆる『魔術の杖』と見るのが正解らしい。 同じ名前を冠するドラム缶の少女は『何にでも当てはまる霊装』と解釈する事で、ありとあらゆる試験でどんな穴埋め問題も一つだけパスできるジョーカーとして機能させる事も可能。 その稀少価値は、ひょっとすれば彼女一人を巡って魔術サイド全体で戦争が起こるかもしれない程らしい。 ラジオゾンデ要塞の地表落下を阻止するために乗り込んだ神裂火織と激戦を繰り広げたが、 「飛翔しているのは魔術師本人」である事に気付いた神裂の『撃墜術式』によって敗北。 敗北してなおバラバラの無数の展開図に分裂し、 最後まで「飛ぶこと」に拘って逃走しようとしたが、これも『撃墜術式』によって叩き落された。 とはいえ、落ちる破片は風に流されていったというだけで生死の確認は取れず、 神裂自身にも「あのレベルで分裂できる相手の殺し方を理解できない」と感じさせている。 新約10巻ではオティヌスに怒りを燃やすマリアンと共に上条らの前に現れたが、彼女自身は最初から最後まで一切手を出さなかった。 戦闘を終えた上条から 「 なんかあったら掛けてこい。今度はお前達の側に立ってやるよ」 と伝えられ、電話番号を渡されている。 学園都市内ではドラム缶のような外見が清掃ロボットや警備ロボットの一種と思われるらしく、 特に目立たずに活動できる。